母親が喫煙する子供は体内のニコチン分解物質の値が非常に高く、将来メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になる恐れもあることが、埼玉県熊谷市の医師らが小学4年生を対象に行った調査研究で分かりました。ニコチンの影響は、父親が喫煙者の場合の4・5倍に上っていました。
調査は、井埜利博群馬パース大客員教授らのグループが実施。小児生活習慣病検診の際、希望者に両親の喫煙アンケートと、ニコチンが分解されてできる「コチニン」の尿中値の測定を行い、平成14年から18年までの計1048人分を分析しました。
母親が喫煙者だった子供は、尿中コチニン値が両親とも吸わない子の10・5倍に上り、父親が喫煙者の場合と比べても4・5倍高い結果になりました。一方、尿中コチニン値が高いほど、動脈硬化を抑制する「善玉コレステロール」の値は低くなりました。また、肥満や高血圧など「メタボ予備軍」と考えられる子の尿中コチニン値は、そうでない子の約3倍でした。
(産経新聞 2007年10月21日記事より抜粋)